メールマガジン

No.12 2008年5月8日発行

   
 日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 第12号

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 日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン
 第12号   2008/5/8
☆☆☆★☆☆☆☆☆☆☆☆☆★☆☆☆☆☆☆★★☆☆★

編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目次

[学会からのお知らせ]
◆ベンチマーキング部会第1回企業訪問 速報
(ベンチマーキング部会 事務局担当)

◆ベンチマーキング部会 第2回企業訪問のご案内と参加者募集!
(ベンチマーキング部会 事務局担当)

◆Business Blog & SNS World 08
『 WEB2.0ビジネスにおけるCGM活用戦略 』開催について
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)

[転載記事]
◆メルマガ「クリエイジ」第194号 2008年4月14日より


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◆ベンチマーキング部会第1回企業訪問 速報
(ベンチマーキング部会 事務局担当)

ベンチマーキング部会では第1回のKM先進企業訪問として、4月17日
に富士ゼロックスKDIを訪問し、ベンチマーキングを実施しました。
当日はベンチマーキング部会メンバーはじめ合計21名が参加しました。

部会リーダーでもある野村恭彦シニア・マネジャーの説明で、
KDI設立の目的、環境変化に対応した経緯、現在実施中の活動内容等
を伺い、さらにそこのクルー(メンバーのこと)の活躍ぶりを事例
発表交えて聞き、その後独特のフレキシブルなオフィス(KDIでは
ステージと称する)の見学もさせていただいた。(この模様は後日
写真付きで少し詳しくレポートします)
最後にKMについて関心が高く、一家言を持つ学会メンバーとの間で
活発な質疑応答、意見交換がおこなわれ、野村氏より「それはいい
アイデアですね、頂き!」という場面もあり非常に有意義なものと
なり、参加者一同大いに満足でした。
なお、詳しい訪問報告(訪問記)は6月号にWebと連携して掲載する
予定です。

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◆ベンチマーキング部会 第2回企業訪問のご案内と参加者募集!
(ベンチマーキング部会 事務局担当)

ベンチマーキング部会では4月24日に第1回として富士ゼロックス
KDIの訪問をしました。(速報は上記)
次回、第2回の訪問を6月17日に実施しますので、ご案内と参加者の
募集をいたします。今回も非常に魅力ある訪問先です。奮ってご参
加ください。

★訪問先:日産自動車 先進技術開発センター(厚木市)
・日 時:2008年6月17日(火) 13:00-16:00
・住 所:神奈川県厚木市森の里青山1丁目1番地
      電話(代表):046-290-0823
  電車ご利用の場合:
  小田急線愛甲石田駅北口下車
  駅バスターミナルより下記の神奈中バスをご利用ください。
  ○愛16:「森の里」行き(森の里センター 下車)
  ○愛17:「森の里」行き(日産先進技術開発センター前 下車)
  ○愛18:「松蔭大学」行き(通信研究所前 下車)
  ○愛19:「日産先進技術開発センター」行き(終点 下車)
・募集人員:50-60名
・申 込:6月6日(金)までに、日本ナレッジ・マネジメント学会
事務局(TEL:03-3270-0020、E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp)まで
ご連絡下さい。メールでお申込みの場合は氏名と所属会社・団体名、
連絡先電話を書いてください。


★「日産先進技術開発センター(NATC)」の概要
今回の訪問先「日産先進技術開発センター(NISSAN ADVANCED
TECHNOLOGY CENTER:略称NATC)」は昨年2007年5月15日に竣工さ
れた、日産自動車(株)の研究・先行開発機能を集約した新しい研
究開発拠点です。
プレス発表では--先進技術を搭載した商品ラインアップの更なる充
実を標榜する新たな研究開発拠点 --というサブタイトルがついてい
ました。

こんなすばらしい環境です。プレス資料、写真(イメージ図?)あり↓
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2007/_STORY/070515-02-j.html

同センターは、今までの開発の主力拠点である厚木市の「日産テク
ニカルセンター」とは約2.5kmと近接して立地。青山学院大学のキャ
ンパス跡地約12万平方メートルに開発や実験棟などを建設したもの
です。

ここには厚木市のテクニカルセンターや横須賀市の総合研究所から
の異動などによる約2000人が従事する(している)そうで、電動パ
ワートレイン等の環境技術や、同社が進めている社会システムとし
ての先進安全技術、先進車両などの開発を行っています。

これらの未来の車の為の先行開発は今や自社だけの技術だけでは達
成できない状態になっており、サプライヤーさんと一緒になりいか
にうまく知識共有し、共創(一緒になって知識創造する)の場を作
るかが成功のポイントになっています。
そこで日産さんは野中先生のアドバイスなども貰ってすばらしいワ
ークプレイス(人間力の発揮の場)を作られたと聞きます。

同センターは自社開発部門内の連携強化だけでなく、大学やサプラ
イヤーの研究者・開発者との連携をより効率的かつオープンに行え
るよう設計されているそうで、同建物内には、約200名が収容可能な
コラボレーションルーム(「コラボガレージ」)や、全フロアから
階下の様子が分かるステップ状のフロア配置、コミュニケーション
を重視した建築構造を採用している。とのこと(上記プレス資料より)

★今回のKMベンチマーキングのポイントは、  
「自動車産業のオープンイノベーションの行方」を探ることです。
自動車産業は、擦り合せ型の知識を使って、系列を組んでクローズ
ドなイノベーションを持続的に起こしてきました。


日産NATCの最大のチャレンジは、ビジネス上、いつ競合に変わって
も不思議ではない企業が集まって、大きな社会価値を実現するクル
マをまとめあげる、その求心力となる『場』を創ることでした。

見どころ、聞きどころは、
オープンイノベーションを支える場のデザイン、さらにそこに魂を
吹き込むための意識・行動改革プログラムによる、『人間力の場』
をいかに彼らが作り上げてきたかにあります。
今回は、NATCのコンセプト検討から、拠点設計、改革プログラム推
進まで、一貫して活動をリーディングしてきた三枝主管との直接対
話を持つという、最高の機会を得ました。
知識創造、場、イノベーションに関心の高い会員の方々には、ぜひ
ご参加いただきたいベストプラクティス訪問です。

★プラスアルファの情報
余談ながらNATCはつい先日(3月31日)、国土交通省の主導する
CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の最高評価の「Sランク」
(自動車メーカーの事業所としては初)を取得したそうです。↓
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/080416-01-j.html

今回の認証は、NATCの建物における以下の環境配慮が評価されたもの
・眺望・採光性を活かし熱負荷低減に配慮した建築計画
・執務空間に自然を取り込んだグリーンキューブ(緑化庭園)の採用
・自然と調和した屋上緑化、旧建物解体時のコンクリートガラ(廃材)
の再利用
・高効率な省エネルギーシステムによるライフサイクルCO2排出量の削減
・外気冷房など自然エネルギーの利用

このような環境にもやさしいご自慢のすばらしい最先端の研究施設/
環境を直接ではないですが近くから垣間見ることもできそうですね。
(これは余禄ですね)

★こんなチャンスはめったに無い!
自動車会社の工場見学はよくやられており見学コースも整備もされ
ていて比較的簡単に参加できますが、先端技術の研究所などはセキ
ュリティがちがちでそう簡単には行けませんね。
学会員の皆様、KM学会だからチャンスをいただいたこの訪問チャン
スを見逃すことは無いですよ。(但し、同業他社の方はご遠慮いた
だくかもしれませんとのことです)
ぜひ多数の皆様のご参加をお待ちしています。お早めにお申込みく
ださい。
集合場所、時間等詳細は後日参加者決定時にはお知らせいたします。


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◆Business Blog & SNS World 08
『 WEB2.0ビジネスにおけるCGM活用戦略 』開催について
(日本ナレッジ・マネジメント学会 事務局)

 この度(株)IDGジャパンの主催で、ブログ・SNS等、CGMツールの
ビジネスシーンにおける活用方法を提案するコンファレンス&展示会、
「Business Blog & SNS World 08」が、5月28(水)-5月30日(金) の
3日間にわたり開催されるはこびとなり、当学会も後援させていただ
くこととなりました。皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。


■Business Blog & SNS World 08 開催概要

会 期:2008年5月28(水)-5月30日(金) / 3日間
場 所:東京ビッグサイト/西4ホール
時 間:9:45-17:30(受付登録開始9:15-)
入場料:5,000円(税込) ※Webの事前登録で無料となります
事前登録はこちら↓↓
http://www.idg.co.jp/expo/bbsns/
主 催:(株)IDGジャパン
後 援:intra BLOG/SNS Users Group,Wikia,Wikiばな,WebSig 24/7,
enNetforum,OpenPNEプロジェクト,社内ブログ活用研究会,
日本ナレッジマネジメント学会,街アドマップコンソーシアム
問合先:Business Blog & SNS World 事務局 (株)IDGジャパン内
TEL:03-5800-4831 FAX:03-5800-3973
E-mail:blogsnsw@idg.co.jp


■プログラム一覧 http://www.idg.co.jp/expo/bbsns/program/index.html

1:開幕基調講演
5月28日(水) 11:00-11:45
『明日の消費者との付き合い方 -WEB2.0ビジネスにおけるCGM活用戦略』
講師:ブックオフオンライン株式会社 
取締役 河野 武 氏

2:マーケティング導入向けセッション
5月28日(水) 15:00-15:45
『ネットで1,734社の顧客開拓。ビジネスブログを活用した新規営業の秘訣』
講師:株式会社WEBマーケティング総合研究所 
代表取締役 吉本 俊宏 氏

5月29日(木) 13:00-13:45
『WEBサービスの潮流』
講師:株式会社ドリコム 
執行役員 長谷川 敬起 氏

5月30日(金) 15:00-15:45
『勝ち残りをかけたWEB2.0戦略 -CGMやECサイトの在り方』
講師:株式会社ケイビーエムジェイ 
インターネットプロダクト&マーケティング事業部
事業部長 和田 順児 氏

3:社内導入向けセッション
5月29日(水) 14:00-14:45
『snsの企業事例と今後のソーシャルメディアの展望』
講師:株式会社野村総合研究所
システムコンサルティング事業本部
社会ITマネジメントコンサルティング部
上席研究員 山崎 秀夫 氏

5月29日(木) 16:00-16:45
『イノベーションをもたらす組織の知識資産とソーシャルネットワーク』
講師:多摩大学大学院教授,KIRO代表
紺野 登 氏

5月30日(金) 13:00-13:45
『IBMが実践するソーシャル・ソフトウェアによるInnovation』
講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 
ソフトウェア事業 Lotusテクニカル・セールス&サービス
ICPコンサルティングITスペシャリスト 行木 陽子 氏

セッション全貌はこちら↓↓
http://www.idg.co.jp/expo/bbsns/program/detail.html

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◆メルマガ「クリエイジ」第194号 2008年4月14日より

目次
1.ビジネス書「ものづくり」書評
[編集後記]

1.ビジネス書「ものづくり」書評 古川彰

 いわゆる「ビジネス書」というものをあまり読まないので、お役に立た
ないかもしれないが、経済書でおもしろかったものをいくつか紹介する。

○『ものづくり経営学?製造業を超える生産思想』
  光文社新書 藤本隆宏編著 光文社 2007年3月
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4334033938

 新書本だがずいぶん分厚く中身の濃い本である。文部科学省の
「21世紀COEプログラム」による東京大学のプロジェクトの成果だ。
編著者はものづくりでの競争力を製造現場での「裏の競争力」として
捉え、その決定要因として「製品アーキテクチャ」を位置づけた上で、
それを「擦り合わせ型」(インテグラル)と「組み合わせ型」(モジュラー)
に分類する。

 さらに組み合わせ型を、それが企業を超えて展開できる「オープン型」
と企業内で完結する「クローズド型」とに分ける。このアーキテクチャを
自らの得意・不得意に応じてどう組み合わせるかという戦略によって、
「裏の競争力」が決まるというわけである。それぞれの戦略において
日本やアジアの企業の競争力について議論を展開している。

 これらの概念は編著者が以前から開発してきた手法を集大成した
ものである。例えば、中国の製造業については『中国製造業のアーキ
テクチャ分析』(藤本・新宅編著 東洋経済新報社2005年5月)などで
詳しく展開されている。
 
 こうした見方について、製造業の企業関係者や分析者は、直感的には
以前からみな持っておられたことだと思う。例えば、森谷正規氏は20年
以上前から日米欧や中国の企業の得意・不得意分野について、そうした
議論を展開されていた。しかし、それをアーキテクチャとして定式化し、
産業ごとの競争力について明快な議論を展開することで、読者の理解は
より深まることになる。
 
 他方、これまでのアーキテクチャの常識がいつまでも変わらないとは
限らない。著者の一人の丸川知雄氏が書かれているように、自動車や
高級な携帯電話などは「擦り合わせ型」で日本の得意分野という常識が、
中国では次第に通用しなくなってきており、モジュラー型アーキテクチャ
が広がりつつあるという。
 
 私のように経営学でなく経済学を学ぶものにとっては、アーキテクチャ
のような企業内部での戦略概念は「ブラックボックス」として扱われる。
かつては経済学の「比較優位論」は、企業なり産業なりの競争力は、
資源の存在量など外的要因によって規定されると考えていた。

 また、そもそも経済学では「競争力」という言葉はいわば「パフォーマンス」、
つまり生産性や効率性を示し、必ずしも一般に使われているような市場の
販売競争での勝ち負けを意味しない。しかし、経済のパフォーマンスの裏
には、こうした「陰の」企業戦略や生産構造があることを、この書物は
改めて教えてくれる。

○『アメリカン・グローバリズム?水平な競争と拡大する格差』
  中本悟編 日本経済評論社 2007年4月
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4818819298

 グローバリゼーションの功罪についての議論が沸騰している。私の
教える大学の学生たちの中にも、グローバル化は世界中で所得格差
を拡大するから「悪」だと信じている者が多い。そうは言ってもグローバル
化自体は避けて通ることはできないし、経済学の立場から見れば、
貿易や投資の自由化は生産や流通を効率化し、それに参加するすべて
の国々の人々の経済的福祉水準を、「平均的には」高めるはずである。
しかしその過程で得をする人と損をする人が出て格差が拡大することも
また事実である。

 かつての商品貿易の自由化の時代には、消費者、つまり大部分の人
が利益を得、競争力を持たない一部の産業の労働者だけが被害をこう
むった。現代のように企業の仕事全般がグローバルに取引されるように
なる時代には、消費者への利益が直接には目に見えにくくなる一方、
それまで比較的安泰だったホワイトカラー労働者まで失業や賃下げの
リスクにさらされる。
 
 グローバル化を推進しようとする政府や政治家は、貿易や投資の
自由化で輸出産業が輸出を伸ばし、雇用を新規に創出できると宣伝
してきた。しかし経済学の教えるところは、貿易で重要なのは、商品が
より安く輸入されることによって消費者が得る利益であって、輸出は
そのための手段でしかない。それを輸出にばかり目が行くから、人々
はますますグローバル化に失望し、反グローバリズムになびくよう
になるのである。
 
と、本書の趣旨とは必ずしも一致しない前置きを述べてしまったが、
この本はグローバリゼーションを、アメリカ型の資本主義体制が
グローバルに拡大していく過程と捉える。すなわち、株主利益を何より
も優先するアメリカの株式会社が、その活動を世界に広げていくために、
グローバリゼーションが推進されるということである。その点で、単に
市場主義が世界に広がるというだけではない。

 本書は第1部で、アメリカン・グローバリズムをもたらした国内条件を、
IT革命と雇用システム変化を中心としながら、さらに財政・税制面の
考え方の変化、銀行を中心とする金融面の変化などから捉える。
ついで第2部で、貿易・投資の自由化に続く現在進行形の現象である
オフショアリングと、サービス貿易を取り上げる。なお、ファイナンス面
のグローバル化については銀行業など部分的にしか扱っていない。

 オフショアリングについてみると、それは単なる企業のサービス業務
や間接業務の海外への外注というだけではない。多国籍企業が現在
の企業活動―研究開発、調達、生産、販売、金融など―をグローバル
な規模で細分化し、それを連動化、統合化するものと捉える。統計
データの未整備などから明確ではないとしつつも、オフショアリングが
アメリカのホワイトカラー労働に大きなマイナス影響を与えたことを
指摘する。

 ではどうすればよいか、著者たちは90年代からのアメリカの福祉政策
の転換、「福祉から就労へ」の流れを受けて、被害を受けるホワイト
カラー労働者への教育・訓練が必要、とする一方で、そうした「市場
原理主義をいっそう浸透させる政策」だけでは労働市場のグローバル化
に対応できない、として根本解決策をオープン・クエスチョンとしている。

 現代世界の最大問題であるグローバリゼーションに対して、完全な
回答が得られるはずもないが、グローバリゼーションによる先進工業国
の労働者への損失に対しては、何らかの補償が行われなければなら
ないことは確かである。しかしそれが福祉的施策であっては長続き
しないし、根本解決にもならない。本の著者たちが留保しつつ推薦して
いるような、労働者のエンプロイアビリティを高めるための教育訓練と
転職の円滑化しか道はないであろう。

 幸か不幸か、日本はモノづくりでは「擦り合わせ型」アーキテクチャに
よって製造業の空洞化を最小限に抑え、日本語の壁によってサービス
貿易やオフショアリングの影響も食い止めてきた。しかしモノづくりでは
さらにモジュール化が進み、またIT化は言語の壁も次第になくして
しまうだろう。影響が遅れた分だけ、あとのショックは大きいと見なければ
ならない。

○『面白いほどよくわかる世界の紛争地図』改訂新版
  世界情勢を読む会編著 日本文芸社 2007年12月
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=453725548X
 
 2002年に刊行された本の改訂版。ひとことで言って大変便利な本で
ある。世界のどこで紛争が起こっているか、その程度と原因・背景は
何か、などを概観している。世界で起こっている地域紛争については、
断片的にはマスコミの報道で知ることはできるが、それをすべて
まとめて、かつそれがなぜ起こっているかについて歴史的背景を解説
し、現状や今後の展開に至るまで論じている資料は多くはない。

 世界の情勢を学ぼうとする者にとっても、ビジネスなどで世界を駆け
回らなければならない者にとっても、あるいは安直に世界史の一こま
を垣間見ようとする多忙な読者にとっても、有用な情報を提供して
くれる本である。
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古川彰((ふるかわ あきら)略歴
 1949年東京都生まれ。東京大学経済学部を卒業、1972年経済企画庁
に入庁。在米日本大使館参事官、内国調査一課長などを経て、2000年
退職、立命館大学経済学部に移り、「日本経済論」「経済政策論」
「アメリカ経済論」などを講義。著書に、「新・日本経済論」(共著
東洋経済新報社 1989年)、「金融自由化と公的金融」(共著 日本
評論社 1991年)、「日本経済キーワード」(経済調査会 1996年)など。
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[編集後記]
 古川彰氏には第88号に続いて2回目の執筆をお願いした。経済の
パフォーマンスは企業と政府の競争力や生産性に依存する。1990年
以降の日本経済の低迷は、企業だけでなく政府の生産性の低さによる
ものと思う。貴重な金を合理的に活用するだけでなく、貴重な一票を
政府の生産性アップのために使いたい。
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今日のコラム「初任給」
 新社会人にとっては待望の初任給の日が近い。給与明細を見てその
記載項目の多さと控除額の高さに驚く人も多い。私の初任給は1971年
4月9日(金)だった。本給3.9万円、所得税、失業保険料、社友会費、
従業員組合費などを引かれ手取り3.7万円だった。5月からは厚生年金
保険料、健康保険料が引かれ、72年6月からは住民税も引かれている。
暇に任せて給与明細を37年分(444か月)エクセル入力し整理した。税金
と社会保険料の高さには悲しくなる。宙に浮いた年金問題などは私には
なかったが、政府による税金と社会保険料の無駄遣いには腹立たしい
思いがある。大病も無く、子どもは中学から私立に入れたこともあり政府
への寄付は多額に上る。減税と社会保険料の値下げをお願いしたい。
 新入社員には給与明細のファイリングとエクセル入力による整理と、
定年まで、さらには平均寿命までの収支(キャッシュフロー)シミュレー
ションを勧める。貯金と借金では天国と地獄の差があることと、政治と
選挙の重要性が認識できよう。

「春眠をむさぼりて悔いなかりけり」久保田万太郎

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http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4384041462
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