メールマガジン

No.20 2009年1月15日発行

   
 日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 第20号

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 日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン
 第20号   2009/1/15
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編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目次
[学会からのお知らせ]

◆第12回年次大会プログラムのご紹介

◆第4回アート部会の開催について
(アート部会長 小野瀬 由一)

[学会員からの寄稿・募集など]
◆日立ハイテクノロジーズ 訪問ノート
(ベンチマーキング部会長 野村 恭彦)

◆北陸先端科学技術大学院大学より 教員公募のお知らせ

[転載記事]
◆メルマガ「クリエイジ」より、

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◆第12回年次大会プログラムのご紹介

来る3月7日に、第12回目の年次大会を名城大学で開催いたします。
今回は企画中の大会プログラムを以下にご紹介いたします。
 なお、会員の皆様には、1月中に参加申込用紙の発送をさせて
頂きます。住所を移された会員の方は、お早めに学会事務局
までご連絡下さい。
  

開催日:2009年3月7日(土)9:30-17:00
会 場:
大 会 名城大学 天白キャンパス 共同講義棟南 3階S302講義室
懇親会 名城大学 天白キャンパス タワー75 15階 レセプションホール
    名古屋市天白区塩釜口1丁目501番地  TEL(052)832-1151

テーマ:「創造性と知 ?Unique Business Model on MONODUKURI? 」
会 費:大会参加費 無料、懇親会参加費 3千円(会員・非会員とも)


プログラム:
10:00-10:40
特別講演1 飯島澄男 名城大学大学院理工学研究科教授
「カーボン・ナノチューブ発見にいたるナレッジ」

10:40-11:20
特別講演2 森田松太郎 日本ナレッジ・マネジメント学会理事長
「経営は「型」と「場」で成長する」

11:20-12:00
特別講演3 野村恭彦 富士ゼロックス?KDIシニアマネージャー
「1億人のナレッジ・マネジメント(サラサラの組織)」

12:00-13:00 昼食休憩・理事会
13:00-13:30 会員総会
  
13:30-14:30
特別プログラム ?シイエム・シイ代表取締役社長 龍山真澄
        ?アタックス 代表取締役社長 西浦道明
「逆風の中IPOを果たした高収益企業のナレッジとは」

14:30-15:00
研究報告1 久保田秀和 産業技術総合研究所情報技術研究部門
「知球:情報の配置デザインを可能とするアーカイブシステム」
 
15:00-15:20 休憩

15:20-15:50
研究報告2 喜田昌樹 大阪学院大学教授
「テキストマイニングの課題と解決方法」

15:50-16:20
研究報告3 高梨智弘 日本ナレッジ・マネジメント学会副理事長
「創造の場における『知の経営の方法論』の展開」

16:20-16:40
TKF2008の報告 進博夫 日本ナレッジ・マネジメント学会国際部長

16:40-16:50
来期の学会の活動計画 田中孝司 日本ナレッジ・マネジメント学会理事 

16:50-17:00 閉会挨拶

17:15-18:45
懇親会 (会場:名城大学 タワー75 15階 レセプションホール)

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◆第4回アート部会の開催について
(アート部会長 小野瀬 由一)

拝啓 新春の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
本部会は昨年6月に設立し、「東洋西洋のアート理念の違い」
「アートの展開とメディア」「音楽の型と場」「茶道の形と場」
などについて研究を重ねてきました。

また、昨年末は京都の“場”ダイナミズム研究会(KMSJ京都支部会)
に参加し、環境としての“場”の重要性や伝統工芸など技の伝承の型
などについて意見交換を行ない、美を追求する日本の伝統芸術の奥儀
を追求することにより、日本型経営の再構築のヒントにつながるとの
確信を感じています。
さて、本年から本部会の特別顧問として強力な助っ人“眼龍義治”
先生をお招きします。
眼龍先生は東京芸大で西洋音楽を学び、在学中から日本の伝統芸術を
極め、邦楽の作曲、三味線、琴、尺八の演奏をこなす一方で、茶道裏千家
の師匠(宗碧)、剣道有段者でもあります。また、現在、文部省音楽
指導要綱の改変により小中校生の伝統音楽テキストを作成し、日本中
の邦楽教育に奔走する毎日です。
つきましては、眼龍先生のご参画を得ながら第4回アート部会を下記に
より開催致しますので、皆様のご参加をお待ち申し上げます。

草々

第4回KMSJアート部会

1.日時
 2009年1月28日(水)18:00-20:00

2.場所
 小石川後楽園涵徳亭(かんとくてい)日本間(和室8畳)
 飯田橋寄り西門から入る
(URL)http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index030.html
(所在地)文京区後楽一丁目
(最寄駅)都営地下鉄大江戸線「飯田橋」(E06)C3出口下車 徒歩2分
JR総武線「飯田橋」東口下車 徒歩8分

3.定員
 10名(会場の都合により初回参加者は先着5名とさせていただきます)

4.研究発表
1)テーマ:能楽道の歴史と奥儀について
2)発表者:小野瀬 由一
3)意見交換

5.申込先
アート部会長 小野瀬由一
 E-Mail:yoshi-o■tkg.att.ne.jp
(送信の際は、■を半角の@に入れ替えてください)

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◆日立ハイテクノロジーズ 訪問ノート
(ベンチマーキング部会長 野村 恭彦)

2008年度ベンチマーキング部会の最後の実地訪問は、日立ハイテク
ノロジーズ 那珂事業所(茨城県ひたちなか市)であった。ここでは、
「知識創造の場の経営」が真摯に実践されている。この事例の持つ
最大の価値は、「場」というものが、明確に「業務の生産性・有効
性」に直結した形で、設計・改善がなされている点にある。まさに、
「場の経営」と言えよう。

では、このような経営の考え方に至ったのは、なぜだろうか。背景
として、日立ハイテクは、インテルなどのグローバル顧客への対応、
またライフサイエンス分野でのグローバルな提携など、世界規模で
の競争激化の真っただ中にいることを忘れてはならない。どんなに
「個」が優秀であっても、高い基準を持って、組織的に進化をし続
けなければ、グローバル競争で振り落とされてしまうのだ。

その切り札であり、また求心力となったのが、「場」の改革であっ
た。想いのある有志が「場」を設計し、「場」が変わることでコミ
ュニケーションのスタイルが変わり、プロジェクトの遅れがなくな
るなど、短期間で目に見える成果を挙げていった。理想的な変革プ
ロセスだ。


日立ハイテクの成功要因をキーワードで示すと、(1)生産技術、
(2)実験中、(3)「個」のブランド、の三つである。それぞれについ
て、次に示す。

(1) 生産技術:「場」を生産技術として捉えていることがポイント

生産技術なので、たんなる標準のオフィスを作るということではな
く、それぞれの仕事の生産性を上げるツールとして、まじめに「場」
を設計・運用、改善を続けている。その証拠に、この拠点全体を見
ると古い部分と新しい部分が同居しており、オフィス環境としては
明らかに不公平なのだが、誰も文句を言わない。それは、生産性改
善のために機械が導入されるかの如く、創造的なオフィスが導入さ
れているという認識を誰もが持っているからだろう。総務部がオフ
ィスを変えていく場合、公平にしようとか、あとでのレイアウト変
更を容易にするために標準化しておこうとか、そういった発想にな
るのだが、生産技術部の考える場は、あくまで部門ごとの生産性向
上のツールだ。ここの発想が全く違う。

(2) 実験中:「場」にスタンダードを作らず、つねに実験中である
ことがポイント

これは、「場」を生産技術として捉えていることに由来するのだが、
オフィスにスタンダードというものがない。新しく作るものは、ま
た以前とは違うものになる。つまり、つねに実験中であり、進化の
過程だという認識なのである。まだ実験中であるからこそ、外の人
たちに見に来てもらって、色々と意見をもらうことが社内で当たり
前化されている。また、実験中であって、社外の人たちが見に来る
ことが、働く人に緊張感を与えている。当たり前にしない、進化を
止めない、という緊張感を与えている。

(3) 「個」のブランド:「場」が「個」の意識改革につながるとこ
ろがポイント

「Pラボ」という水族館のような実験室は、自分は何億円もの装置
を作っているんだという、「個」のブランド意識をうまく刺激する
ことに成功している。最先端のワークスタイルを自分たちがとって
いるんだ、最先端の製品を自分たちは作っているんだという意識が、
グローバルに渡り合う「個」のマインドセットを支える。


日立ハイテクノロジーズは、生産技術としての「場」の構築と運用、
改善を繰り返す経営を実践した、たいへんユニークな企業であった。

しかし、日立ハイテクの事例は注意しなければならない。ここで成
功している「場」のデザインを表面的に真似してはいけないからだ。
なぜなら、日立ハイテク那珂事業所のポイントは、スタンダードを
作らず、変化し続けていることだからだ。「知識創造の場」という
ひとつの答えがあるわけでなく、考え続け、トライし続け、変え続
けることが日立ハイテク那珂事業所の本質なのである。今回、ビジ
ネス顕微鏡と言うそれをサポートする強力なツールが加わったこと
で、この「変化し続ける場」の概念が、日立ハイテク全社、さらに
は日立全体、そして日本、世界に「モノづくりの生産技術の場」を
広げていく契機になることが期待できる。

以上

※日立ハイテクノロジーズ訪問記は来月2月号に掲載いたします。
 ご期待下さい。

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◆北陸先端科学技術大学院大学 教員公募

国立大学法人・北陸先端科学技術大学院大学・知識科学研究科では、
下記の要領で社会知識領域の教員を公募いたします。
(本キャンパス:石川県能美市旭台1-1、
 東京サテライトキャンパス:東京都港区田町芝浦3-3-6
 キャンパス・イノベーション・センター3・4階)

募集人員:准教授 1名
専門分野:知識経営、経営戦略、イノベーションマネジメント、
     知的財産マネジメント
締  切:2009年1月30日(当日消印可)
応募資格:博士の学位を有し、上記分野について日本語および英語
     で十分に教育できる方。
     なお、評価が同等の場合、女性、外国人を優先します。
着任時期:2009年4月1日以降のできる限り早い時期
任  期:10年(再任あり:テニュア制度導入を検討中)

必要な応募書類等の詳細、送り先については、下記をご覧ください。
http://www.jaist.ac.jp/jimu/syomu/koubo/Social%20Knowledge-j%20AP.htm

問合せ先:共通事務室知識科学研究科担当
TEL: 0761-51-1152 FAX: 0761-51-1149 E-mail: ks-dean@jaist.ac.jp

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◆メルマガ「クリエイジ」第230号 2008年12月22日より

目次
1.ビジネス書「学びを考える」書評
2.人生で感銘を受けた本
[編集後記]

1.ビジネス書「学びを考える」書評 舘岡洋子

○「状況に埋め込まれた学習?正統的周辺参加」
  ジーン・レイヴ著 エティエンヌ・ウェンガー著 佐伯 胖訳
  1993年11月 産業図書 価格:2,520円(税込)
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4782800843

○「コミュニティ・オブ・プラクティス
  ?ナレッジ社会の新たな知識形態の実践」
  Harvard Business School Press エティエンヌ・ウェンガー著
  櫻井 祐子訳 2002年12月 翔泳社 価格:2,940円(税込)
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4798103438

○「ピア・ラーニング入門?創造的な学びのデザインのために」
  池田 玲子著 舘岡 洋子著 2007年6月 ひつじ書房
  価格:2,520円(税込)
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4894762889

 実は私はいわゆるビジネス書を読まないので、ビジネス書として書評
をご紹介することができないのだが、こんな本ならビジネスマンにも
興味をもっていただけるかもしれない。現在、私は大学院の日本語教育
研究科で、日本語や日本文化を教える教師(いわゆる日本語教師)や
専門家(たとえば、地域の多文化共生コーディネータなど)を育成する
仕事をしている。そこでは、「学ぶ」そして「教える」ということはどういう
ことかをテーマに、格闘の毎日である。

 組織にとって、その構成員がどのように学び、組織の一員としてパワー
を発揮していくかは組織の存続にかかわる重大な課題である。企業に
とっても"人財"である社員の学びと成長は企業の命運を左右する。
一方、私たちは小学校以来、学校で学び続け、多くの知識を身につけて
きた。あれもこれも、と社会に出てから役立つことを想定して学んできた
はずだ。しかし、今になって思う。学ぶとは、こうして知識を頭の中に詰め
込むことだったのか。むしろ、それは学校という文脈でのみ行われた
特殊な学びではなかったか。

 レイブとウェンガーによる『状況に埋め込まれた学習』は、学校という
近代が作り上げた学びのシステムからはずれた西アフリカの仕立屋
たちの「実践共同体(community of practice)」の中で、徒弟たちが一人
前の仕立屋になっていくプロセスを描きだしている。

 徒弟は先輩の仕立屋たちといっしょに仕事をするうちに、衣服が仕立て
上がるまでの全過程や周囲の人々の働きぶりを見て、体験的に学ぶの
である。新参者である徒弟は仕立屋たちの「実践共同体」に一番外側から
「周辺的に」参加しはじめ、だんだん完全な参加者、本書でいう「十全的
参加者(full participant)」になる。つまり、ここでは学ぶということは、知識
を頭に詰め込むことではなく、「社会的な実践共同体への参加の度合い
を増すこと」だと考えられているのである。

 共同体への参加を通して、この共同体での責任を果たし、それと同時
に徒弟自身が自らの仕立屋としてのアイデンティティを仕立屋集団の中
に位置づけていくのである。著者たちは、学びというものが本来的に持つ
社会性への再考を促したといえるだろう。

 この「実践共同体」という考え方は、西アフリカの仕立屋をみずとも、
私たちのまわりに日常的に、しかも古くから存在する。前掲書の著者の
ひとり、ウェンガーはその後、共著で『コミュニティ・オブ・プラクティス』を
書いている。実践コミュニティとは、「あるテーマに関する関心や問題、
熱意などを共有し、その分野の知識や技能を、持続的な相互交流を
通じて深めていく人々の集団である(p.33)」と定義し、「太古の昔から続く、
人類初の知識を核とした社会的枠組み」であるとする。

 著者らは、ビジネスにおいて、この古来の仕組みに今こそ新たに中枢的
な役割を担わせることが必要になっているという。つまり、企業は戦略上
重要な分野で実践コミュニティを育成すれば、人々の知識を資産「リソース」
として、他の重要な資産を扱うのと同じように体系的に活かすことができる
のだと説いている。部門ごとの組織ではなく、関心や熱意を共有した実践
共同体を核とするのである。このような組織は、チームによる主体的な
学びに支えられて、アメーバー的、自己組織的に進化していくのである。

 先生や誰かから学びなさい、と既に体系化されたものを受身的に受け
取るのではなく、自ら主体的に学び、自己成長を遂げていくことができる
ことこそ、「学ぶ」ことの意味ではないか。それが可能になる職場、互いに
学び合い成長していくことができる職場こそ、いい職場といえるのでは
ないか。転職したい会社はどんな会社か。きっとそれは互いに刺激となり
学び合うことができ、自らが成長できそうな会社、といえるのではない
だろうか。

 拙著で恐縮だが、『ピア・ラーニング入門』もそんな学びを応援した
本だ。文脈は教室である。教師主導による学びから、学習者が主体と
なった学びへと転換するためには、学習者同士が協働的に学ぶことを
提案する。ピア(peer)とは仲間、同僚という意味である。仲間同士の学び
合いによって、自己とは異なった他者から多くのことを学び、また、他者
との違いから自分自身を振り返ることが大切なのだ。

 このパラダイムのもとでは、教師は「知識を伝授する人」ではなく、
学習者の「学びを支援する人」、そのための「場づくりをする人」という
ことになる。学ぶ主体が自ら成長していくことができるような環境の
デザインこそが求められているのである。学生たちも社会人たちも、
人はよりよく生きるために他者と協働し、そのプロセスで一生学び
続けるのである。

2.人生で感銘を受けた本 舘岡洋子

○「被抑圧者の教育学」A.A.LA教育・文化叢書 4
  パウロ・フレイレ著 小沢 有作著 1979年1月 亜紀書房
  価格:1,937円(税込)
  http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4750579076

 これもまた教育ネタで恐縮だが、フレイレの「銀行型教育」という言葉
に出合った時に、まさにこれだ、と思ったものだ。フレイレは『被抑圧者
の教育学』の中で、静的な知識を貨幣に見立て、知識を貯め込む教育
を「銀行型教育」と名付けている。親や教師は生徒を金庫と考え、一生
懸命、知識で満たそうとする。知識が多ければ多いほど、預金高が多
ければ多いほど、将来自由な選択が可能となり、社会において有能さ
が発揮できると信じられている。まさに、これだ。私が受けた教育は…。

 しかし、貯め込んだ知識はどれほど実際に使われたのか。死蔵も
いいところだ。断片的で無味乾燥な知識を貯め込まずとも、そんな知識
ならgoogleで一発で知りたいことが、あるいは知りたいこと以上のことが
瞬時にわかる時代だ。そもそも、何の切実さもなく、意味も見出せずに
貯め込んだ知識は、いざとなるとどこにしまってあるのか引っぱり出す
ことができない。フレイレは、銀行型教育に対して、自分の問題から
出発してそれを解決するために考える「課題提起型教育」を提案する
のである。

 フレイレ(1921-97)は、ブラジルの識字運動家であり教育者である。
字が読めない、書けないばかりに抑圧されている農民たちは「沈黙の
文化」に埋没させられている。彼らが対話と学習を媒介にして、被抑圧
状況を対象化し、それを自覚的、主体的に変革していく過程こそ、実践
と省察を通して世界とつながる過程である、として意識化を促す。

 農民たち自身の課題から出発し、対話によりその解決をさぐっていく
こと、それが課題提起型教育である。これを読んでいて思った。学び
とは本来自分自身の切実な課題を解決することであるはずだ、と。
どこの誰が何年に死んでも、いつ戦争が起きても、自分に関係がない
ことは、学べない。自分とかかわらせ、自分とつながってはじめて
学べるのだ。

 本書の出版から30年を経て、豊かな日本にいる私たちにとって
「被抑圧」の意味は大きく異なる。しかし、自らの課題から出発すると
いうこと、対話によって学ぶのだ、ということは全く変わらないのでは
ないか。
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舘岡洋子(たておか ようこ)略歴
 早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。早稲田大学大学院
教育学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。野村総合研究所を
退職し、日本語教育に転身。アメリカ・カナダ大学連合日本研究
センター、東海大学留学生教育センターを経て現職。著書に『ひとり
で読むことからピア・リーディングへ』(東海大学出版会)、『ピア・
ラーニング入門』(共著、ひつじ書房)など。
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[編集後記]
 舘岡洋子氏は舘岡康雄氏(第224号)の奥様であり野村総合研究所
時代の知人でもある。「学生たちも社会人たちも、人はよりよく生きる
ために他者と協働し、そのプロセスで一生学び続けるのである」名言
である。友人知人との協働が成長の糧であろう。
 今年最後のメルマガです。ご愛読ありがとうございました。素敵な
クリスマスと正月をお過ごしください。来年も良い年でありますように。
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今日のコラム「09年度予算」
 中川昭一財務相は20日午前の閣議に09年度予算の財務省原案
を提出した。一般会計は88.5兆円(08年度比6.6%増、以下同)と当初
予算ベースで過去最高、歳出内訳は一般歳出51.7兆円(9.4%増)、
地方交付税など16.6兆円(6.1%増)、国債費20.2兆円(0.4%増)、
歳入内訳は税収46.1兆円(13.9%減)、国債33.3兆円(31.3%増)、
いわゆる埋蔵金などその他収入9.2兆円(120%増)であり、財政
投融資計画は15.9兆円(14.4%増)である。景気悪化を受け景気
対策優先の予算となった。
 50兆円あるといわれる埋蔵金のうち9兆円が今回使われる。しかし
12.6兆円あるといわれる天下り団体(4.6千法人)への無駄の削減に
ついての明示はなかった。政治不信を払拭するためにも、埋蔵金と
政府の無駄についての国会での議論に期待したい。与謝野経財相は
「埋蔵金に関する本を読んでない」とテレビ(サンデープロジェクト)で
言っていたが、麻生首相と同様、飲酒より読書をしてもらいたいものだ。

「着ぶくれのおろかなる影曳くを恥づ」久保田万太郎

(推薦書籍)
この金融政策が日本経済を救う 光文社新書 381
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4334034845
霞が関の逆襲
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4062149559
霞が関をぶっ壊せ!?公務員制度改革をめぐる壮絶なバトルの記録
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4492211799
さらば財務省!?官僚すべてを敵にした男の告白
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4062145944
財投改革の経済学
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4492620664
闘う経済学?未来をつくる公共政策論入門
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4797671734
改革の哲学と戦略?構造改革のマネジメント
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4532353033
世界経済危機日本の罪と罰
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4478007934
埋没する国家
http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4062146797

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休刊させていただきます。

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