メールマガジン

No.35 2010年7月15日発行

日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 第35号

 

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日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
第35号  2010/7/15
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編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次
◆知の創造部会のご案内
◆多様性部会のご案内
◆e-Learning World 2.0及びe-Learning Conference開催のご案内
◆アート部会活動報告Vol.1「

KMにおけるアート研究の意義」


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◆知の創造研究部会のご案内
(知の創造研究部会長 植木 英雄)


第12回特別研究会を下記の要領で行ないますので、ご参集願います。
株式会社フジタはVEスマルズ賞の受賞で実績があり、松田部長から
VE活動の概要と展開についてご報告して頂きます。知創造のKMと
の関わりについても質疑・討論で深めたいと思います。

報告者:松田節夫氏(株式会社フジタ・VE推進部長)
テーマ:「フジタにおけるVE活動の概要と展開」
コメンテータ:児玉啓 氏(産能大学講師)
会場: 大手町ビル533号室(東京経済大学サテライトオフィス)
(地下鉄大手町駅ビル5階)
日時: 7月30日(金曜)夜6時?8時30分(報告開始6:15?)
参加費:無料(会場・資料の準備のため、一般会員で参加を希望され    
る方は部会長までご連絡願います。)

皆様のご参加をお待ちしております。

部会長:植木英雄 
連絡先:h-21ueki@tku.ac.jp



◆多様性部会のご案内
 (多様性部会部会長 澤谷みち子)


蒸し暑い毎日が続いています。おかわりありませんか?
さて、7月度例会のご紹介です。

日 時:平成21年7月21日(水) 18:30-20:30
今回はゲストをお呼びしているので懇親会を終了後予定しています
場 所:日本ナレッジ・マネジメント学会事務局会議室
東京都中央区日本橋室町3-1-10田中ビル4階
テーマ:女性視点のオフィスつくり
Woman's Facility Managementの活動を通して伝えてきたこと
講 師:古阪 幸代 氏(WFM Woman's facility management 主宰)

参加希望の方は、7月16日(金)までに「例会出席」「懇親会出席」の2点について
出欠を sawaya55@gmail.com までお知らせください。

なお、8月は例年どおり例会はお休みとなりますが9月以降の予定をお知らせします。
9月  ANAのダイバーシティへの取り組み(人事部いきいき推進室初代室長)
以上、ご連絡します。



◆e-Learning World 2.0及びe-Learning Conference開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)


先の年次総会でもご案内申し上げましたとおり、
「e-Learning World 2.0」が下記概要にて開催される運びとなり、
当学会も特別協力させて頂くこととなりました。
会員各位の積極的なご参加を賜りたく、ご案内申し上げます。


「e-Learning World 2.0」開催概要
会   期:2010年7月28日(水)-30日(金)10:00?17:00
会   場:東京ビッグサイト 西3ホールおよび会議棟
〒135?0063 東京都江東区有明3-21-1
主   催:e-Learning WORLD 2.0実行委員会/
フジサンケイビジネスアイ/(株)シー・エヌ・ティ
入 場 料:1,000円(招待券持参者および事前登録者は入場無料)
※招待券は当学会事務局でご用意しております。
必要に応じてご請求下さい。
公式サイト:http://www.elw.jp/index.html

「e-Learning Conference 2010 Summer」開催概要
会   期: 2010年7月28日(水)-30日(金)
会   場: 東京ビッグサイト 会議棟6・7F会議室
http://www.bigsight.jp/general/access/
主   催: e-Learning Conference実行委員会
特定非営利活動法人 日本イーラーニングコンソシアム/
フジサンケイ ビジネスアイ/株式会社シー・エヌ・ティ
公式サイト:http://www.elw.jp/conference/index.htm

各日の参加費用など詳細につきましては公式サイトをご覧下さい。



◆アート部会活動報告Vol.1「KMにおけるアート研究の意義」
(アート部会長 小野瀬由一)


1.はじめに

芸術論は、古くは中国の孔子、ギリシャのプラトンらにより哲学さ
れてきた。孔子は芸術は学問を超越すると論じ、プラトンは芸術は
イデア(理念)のシメーシス(再現的模倣)でありイデアの最高峰
は美であると論じた。

今日の企業経営は、グローバリゼーションが進行し、新たなビジネ
ス創造のためには、世界各地の民族の歴史・芸術・文化などの相互
理解が必須となってきた。

アート部会は、「優れた経営はアート的美しさを有し、美しい経営
が最高のパフォーマンスを生み出す」という仮説のもと、日本の伝
統文化である「道(Do)」に着目し、日本の「道(Do)」が今日ま
で継承するための知(ナレッジ)を追求すると同時に海外文化との
違いを知り、「新日本型経営の再構築」を目指すことを研究理念と
している。

本稿では、KMSJアート部会の研究活動成果について連載報告する。


2.芸術論の歴史

1)東洋の芸術論
・中国の芸術論は、BC6St.頃孔子が『論語・芸術段階説』で「芸術
は学問を超越する」、『礼記』音楽論で「音楽は精神の最高超越で
ある」とした。

その後は、BC4St.頃中国の荀子『楽論』、荘子『超越的美』
AD5St.頃中国の謝赫『古画品録・品等論』、AD6St.頃羊欣『古来龍
書人名・書論』などがある。

・一方、日本の芸術論は、連歌や世界最古の長編小説「源氏物語」
を背景に、AD13St.頃藤原定家の『毎月抄』『近代秀歌』など歌の
十体論の「有心(うしん)」、AD13St.頃鴨長明『無名抄』の「幽玄
観(奥深い味わいのあること)」、AD15St.頃世阿弥『風姿花伝』
『花鏡』の「幽玄論(優雅・妖艶な情趣)」、AD17St頃芭蕉『笈の
小文』の「わび・しほり・ほそみ」、AD18St.頃渡辺崋山『崋山尺牘』
の「写生論(リアリズムの追求)」、本居宣長『玉の小櫛』の「も
ののあわれ」、AD19St.頃岡倉天心『茶の本』の「老荘美学の再興」、
AD20St. 大西克礼『幽玄とあはれ』の「範畴論の日本的発展」など
がある。

2)西洋の芸術論

・西洋の芸術論は、BC6St. 頃ピタゴラスが『ピタゴラス音律(音楽
理論の祖)』を発見、BC4St.頃プラトンが『芸術論』で「芸術は理
念のミメーシス(再現的模倣)」、BC4St.頃アリストテレスが「芸
術は典型のミメーシス」、AD6St.頃 アウグスティヌスが『美につい
て』で「失われて今はない」『告白』で「神の美」、AD13St.頃
トマス・アクイナスが『神学大全』で「超越として美」、AD15St.頃
レオナルド・ダ・ビンチが『ノート』で「画論」、AD16St.頃デカル
ト『音楽について』で「音楽論」、AD18St.頃カントが『判断力批
判』で「趣味判断の美的判断は主観的普遍性をもつ」、ヘーゲルが
『美学』で「芸術は哲学、宗教に次ぐ高い文化的位置」、AD19St.頃
フィードラーの『芸術論』の「純粋可視性が芸術原理(芸術一般の
形式主義の確立)」、AD20St. ヴォリンガー『抽象と感情移入』の
「抽象衝動と感情」などがある。


3.アート論の東西対比

1)西洋のアート論

・西洋の美観は、ギリシャの古典では、物に動ぜず、力も強く、堂
々たる永遠の美を主張し、近代では、凋落する人間の事実を認め、
瞬時的な美の観念の醸成を主張する。

・西洋のアート理念は、古典的理念は客観的ミメーシス(模倣的再
現)、近代的理念は主観的エクスプレシオン(表現)が成立し、ノ
ンフィニート(未完成)の作品を尊重する。

・西洋のアート分類は、芸術を総称する慣わしは無く、芸術の形成
原理としてはミメーシス(模倣的再現)が芸術に対応する呼称であ
り、芸術全般をアート(造形芸術・英・仏)やクンスト(出来る・
独)で総称するようになったのは現代の趨勢である。

2)東洋のアート論

・日本の古典では、歴史的極点の一瞬の消えてゆくものの美、滅び
行くもの美しさを歎賞し、近代では、外来思想の影響等により、来
世による永遠の美に自己を消却させる美観に変化した。
・東洋のアート理念は、古典的理念は写意としての表現、近代的理
念は写生すなわち再現である。
・東洋のアート分類は、・芸術という総称は4世紀末後漢書時代以来
使用し、日本では古くから、「たくみ」「わざ」「道」で芸術や技
術を表現した。音楽、絵画、彫刻、文芸、演劇、建設、書道、造園、
華道、茶道等の一切を芸術という統一的見地で捉えるのは中国、日
本の伝統的考え方である。

(文責)小野瀬由一@KMSJ理事・アート部会長

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