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メールマガジン

No.49 2011年9月15日発行

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   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
   第49号  2011/9/15
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 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次
◆知の創造研究部会9月30日研究会のご案内
◆新しいナレッジマネジメントのトレンド ―多様性―
◆『ナレッジ・マネジメント研究年報』第11号の投稿募集について


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◆知の創造研究部会9月30日研究会のご案内
(知の創造研究部会長 植木英雄)

第17回研究会はリコーの新設テクノロジーセンターで見学・意見交換会として
9月30日の午後(1:30-4:30)に行ないます。

リコーでは、昨年海老名にテクノロジーセンターを新設して5千名の研究開発・
技術者を統合しており注目を集めています。
今回は、新商品企画・開発やクロス・ファンクショナルなプロジェクトの運営
の実態などについて、最先端にデザインされた新施設での知の創造・イノベー
ション活動について、施設の見学に引続き、同社の複数部署の担当責任者から
ブリーフィングをして頂き、参加される皆さんとの質疑応答と意見交換の場を
企画しております。

今回は、当研究部会に加入(含む新規加入予定)されている会員を優先します
が、若干名席に余裕がありますので、会員の皆様にもご案内を致します。参加
を希望される方は、部会長宛てに9月22日までに申込んで下さい。

研究部会長 植木英雄(東京経済大学教授)
h-21ueki@tku.ac.jp

 

◆新しいナレッジマネジメントのトレンド ―多様性―
(日本ナレッジ・マネジメント学会専務理事  山崎秀夫)

従来からのナレッジマネジメントの主要テーマは国内が「手の業と暗黙知の
活用」欧米は「知識共有」であったと考えられます。

しかし21世紀が始まった2005年頃から「多様性」と言う新しいテーマが
欧米を中心に登場し、国内企業も盛んに取り入れています。この「多様性」が
注目される背景には先進国経済の成熟による経済成長の停滞や約40億人とも
言われる一日100円以下で生活する人々の問題解決などがあります。

人類の歴史の中で封建社会から市民社会への転換は「封建制度の中で眠り込ま
された人々の能力発揮」にありました。そして「自由、平等、友愛」の下国民
国家が形成され、デカルトの言う近代的個人の潜在能力が開花し、産業革命や
大量生産・大量消費の規律型社会を生み出しました。

しかしその工業社会は再び長期にわたる経済停滞状況にあり、大きな組織の中
で人々の潜在的な能力が眠り込まされる状況となっています。
道具を使い、火を用い、二本足で立って歩くと定義された人類は、福島の原発
問題を見れば判るとおり、原子力と言う道具も火も満足に使えず、放射能汚染
を恐れて歩けない状態に立ち至っています。

問題解決の知恵を出すためには、従来とは異なった理論や発想が求められてい
ます。一方20世紀末頃からは、進行するグローバル化とICT革命の中で個
人企業やフリーランス、そして小さな逆さピラミッド型組織の自律型社会の時
代が叫ばれ、再び個人の多様な能力発揮に注目が集まり始めました。

理論的には経済学者兼複雑系の研究者のスコット・ぺージの研究が有名ですが、
社会的自我論や進化心理学に立脚したアイデンティティの多様性が認識の多様
性を生みだすと言う理論は従来からの顧客中心主義を凌駕するクラウドソーシ
ングとしてP&Gなどが盛んに活用を始めています。

またICTの世界ではスマートフォンを大成功させたアップルが、アプリ開発
者の多様性=集合知を活用した戦略で先行するリサーチインモーションのブラ
ックベリーを葬り去った話があまりに有名です。

各企業の中で女性や障害者、外国人の活用など多様性が叫ばれる中、21世紀
に暗黙知という言葉が生き残るとすれば、それは個々の生活者のアイデンティ
ティの差異から来る多様性を意味することになると筆者は考えています。

日本ナレッジ・マネジメント学会も新しいテーマである多様性にもっと幅広く、
視点を高くして取り込む時期に来ていると訴えたいと思います。


 参考文献: 「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき
スコット・ペイジ, 水谷 淳

 

◆『ナレッジ・マネジメント研究年報』第11号の投稿募集について
(『ナレッジ・マネジメント研究年報』 編集委員長 植木英雄)

『ナレッジ・マネジメント研究年報』第11号の投稿(論文および研究ノート)
を募集いたします。投稿規程と執筆要項(学会ホームページリンク先に掲載)
に基づき、2011年10月31日までに投稿原稿とメディアを学会事務局研究年報
編集委員会宛てに送付してください。

なお、投稿を希望される方は9月30日までに投稿の意思と題名を編集委員長
迄事前にメールでお知らせ願います。
(編集計画の参考にさせていただきます。)
投稿原稿は最近年の年次大会、研究部会等の発表者以外でも投稿できます。

会員の皆さんの奮っての投稿をお待ちしております。
「ナレッジ・マネジメント研究年報」投稿規定
http://www.kmsj.org/news/nenpou_kitei.pdf
「ナレッジ・マネジメント研究年報」執筆要項
http://www.kmsj.org/news/nenpou_youkou.pdf

連絡先:研究年報編集委員長 植木英雄 E: h-21ueki@tku.ac.jp
送付先:日本ナレッジ・マネジメント学会事務局 研究年報編集委員会 宛
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-1-10田中ビル4階

 

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<編集後記>
内容についてのご意見、ご感想及びメールアドレスの変更などは以下の
アドレスにお願いします。        (編集長 松本 優)

学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田隆夫)
問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
TEL:03-3270-0020 E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp