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メールマガジン

No.57 2012年5月22日発行

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   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
   第57号  2012/5/22
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 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次
◆新刊書籍「場のチカラ -プラスアルファの力を生み出す創造手法-」ご案内
◆第19回知の創造研究部会の報告
◆実践知のベストプラクティス研究部会「知の力日記帳」と内部統制セミナーのご案内

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◆新刊書籍「場のチカラ -プラスアルファの力を生み出す創造手法-」ご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)

 一昨年より準備を続けておりました、本学会編のナレッジマネジメント叢書
シリーズ第1巻が、5月16日に発行の運びとなりましたので、ご案内いたします。
今回の書籍は、これから本格的に動き出す知識革新社会の基盤として求められ
る場の考え方、実践事例を広く紹介するというコンセプトで編集いたしました。

以下に、野中郁次郎先生の推薦文を掲載いたします。

「本書は、実務家は自らの経験を、研究者は実際の経営の場をケーススタディ
し、場の力を解き明かした論文集である。暗黙知から見える化へ、そして新た
な知識をつくりだす鍵となる現実の場がここにある。一読をお薦めしたい。」

・書籍名 「場のチカラ ―プラスアルファの力を生み出す創造手法―」
・目次
 第1章 場と壁
     日本ナレッジ・マネジメント学会理事長 森田松太郎
 第2章 場のマネジメント ?朝日会計社の例
     日本ナレッジ・マネジメント学会理事長 森田松太郎
 第3章 競争の「場」と経営の「場」
     ?経営者の暗黙知が二つの「場」をつなぐ
     名城大学経営学部教授 大西幹弘
 第4章 陶磁器産業に見る「場」の活用
     大阪学院大学企業情報学部教授 喜田昌樹
     関西学院大学商学部教授 松本雄一
 第5章 二一世紀型セミナーとソーシャルテレビ型
     バックチャネルによる集合知の活用
     株式会社野村総合研究所シニア研究員 山崎秀夫
 第6章 自然と場と企業
     アルシノーバ代表 進博夫
 第7章 「知的資本の集積」場としての企業マネジメント
     株式会社ICMG代表取締役社長 船橋仁
・総頁数 232頁
・発行日 2012年5月16日
・発行所 白桃書房
・ISBN  978-4-561-22587-4
・定価  本体2,381円(税別) 2,500円(5%税込)

 会員の皆様は、以下の『場のチカラ』注文用紙を用いて白桃書房へ注文
して頂くことにより、特価の2,300円(2割引+送料290円)にてご購入
頂けます。なお、割引期限は2012年9月末日までです。

・「場のチカラ」パンフレット
http://www.kmsj.org/archive/banochikara_pamphlet.pdf
・「場のチカラ」注文用紙(学会特別販売用)
http://www.kmsj.org/archive/banochikara_form.xls

 

◆第19回知の創造研究部会の報告
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事 知の創造研究部会長 植木英雄)

第19回知の創造研究部会では、5月11日、研究成果の発表会とまとめの討
論を大手町ビル会議室で行いました。

今回は3年間に及ぶ研究プロジェクト「知の創造と経営革新」の研究成果
の中から5事例の発表がありました。

中小規模の企業事例として安部さん(エリア社の知の創造と経営革新)、
八代さん(日本リファン社の知の創造)、中堅・大規模の企業事例として
新藤さん、大島さん、五十嵐さん(富士通ラーニングメディアにおける知
の創造活動)、荒木さん(NECグル?プのSWQCからEGMへ)、瀬川さん(日
本HPの知識創造マネジメントと知の国際移転)。

短い凝縮された時間内にそれぞれの事例研究の要点と今後の課題について
発表して頂き、また参加者21名を得て活発な質疑が行われました。

まとめの討論では、それぞれの事例から導出された知の創造を促進する
イネーブラー要因と課題点について、知の創造を促進するマネジメント
モデルで対比しながらその共通点と規模の差異等に起因する経営理念・
ビジョンなどの情報共有システムやコミュニケーションの問題等につい
て検討しました。

今後の研究課題は、次の3点に集約されます。
1.変革のリーダーシップ(ファシリテータの育成)
2.ダイバーシティな場の活用(人のネットワークとSNSの活用)
3.オープンイノベーション(協業・協創のビジネスモデル)

当研究部会には、最近新たに加入された会員も数名おり、これまでの研究
成果と課題について知の共有化を図り、次の新しい第2フェーズの研究課
題に繋げていく移行期にあります。そこで、8月3日の第20回研究会で事例
研究の総括と課題を深堀する事により、第2フェーズの研究項目や内容の
すり合わせを行う予定です。

以下に、今回の発表者の安部さん(電気通信大学産学官連携センター助教)
のコメントと初めて参加された井上さん(帝京大学高等教育開発センター
准教授)の感想を掲載致します。


・安部博文さんの発表者コメント
(電気通信大学産学官連携センター 安部博文)

 まず,事例企業の発表の機会を与えて下さった当研究部会の植木英雄先
生に御礼申し上げます。以下,当日の発表で感じたことを述べます。
 今回は植木先生が提示した5つの仮説とインタビュー用紙A・Bに基づい
て,情報を収集し,分析した結果を報告しました。
その結果は,5つの仮説は妥当性がある,ということでした。
 その上で,事例企業のインタビューで明らかになった問題として,社長
の考えが組織的に増幅しにくい,ということでした。それをコミュニケー
ションの問題として報告しました。
 その後の質疑応答や他の事例発表を聞きながら,次のことを感じました。
 経営革新は付加価値の上昇を目標にする活動です。しかし,事例企業の
場合は,潜在化しているコミュニケーションの弱さの問題が調査によって
明らかになりました。もし,追い風の外部環境に助けられて事例企業の経
営成績が良かった場合,その欠点が見えにくくなります。そこから考える
と,意識的に新しい試みを取り入れながら,強みを鍛え,気づかなかった
弱点を見出し潰していくというマネジメントもありうる,と考えました。
これは私にとって新しい気づきでした。
 インタビューしたのは2年前です。本の発刊時期との時間差が気になっ
ていました。しかし,植木真理子先生から,取材した時点での分析という
ことで条件をはっきりさせれば良いとご教示をうけ,気になっていたこと
が解消し,納得できました。この場をお借りして御礼申し上げます。
 最後に,当時と現在では事例企業にとっての外部環境が激変しています。
具体的には,事例企業にとっての最大の取引先であるテキサス・インスツ
ルメンツ(TI)の撤退が決定しました。TIに限らず国内の半導体事業が苦
戦しているなか,事例企業がこれからどのような経営戦略を進めていくの
か,社長の舵取りの器量が問われています。どのような知識創造を行なっ
ていくのか,引き続き注目していきたいと思います。

・井上史子さんの初参加記
(帝京大学高等教育開発センター准教授 井上 史子)

 ご挨拶
 日本ナレッジ・マネジメント学会の皆様、初めまして。この度、知の創
造研究部会に入会させていただきました、帝京大学高等教育開発センター
の井上史子と申します。ナレッジ・マネジメントについては最近勉強を始
めたばかりですが、学会および研究会に参加させていただくことでさらに
理解を深めていければと考えております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 5月11日に開催されました知の創造研究部会の第19回研究会にも初めて
参加させていただきましたが、準備された席では足りないほどの参加者が
いらっしゃったことに先ずは驚かされました。近年、学協会や研究会では
人を集めるのに苦労するというような話も聞かれる中、20名を越える会員
の皆様が熱心に議論されていらっしゃる姿には、心躍るものがありました。
また、大学や企業における最先端のナレッジ・マネジメント研究のプロセ
スと成果を知ることができることも、本研究会の大きな魅力であるように
思います。
 私は、現在は高等教育開発(大学界でいうところのFD:Faculty Development)
を専門としておりますが、「組織的FD」を進めるにあたり大学における
「組織」をどのように捉えるのか、その際のマネジメントモデルの構築が
大きな課題となっております。皆様より多くの示唆をいただきながら研究
を進める所存です。次回の研究会も楽しみにしております。

・「第19回知の創造研究部会:事例研究発表会」写真集はこちらです。
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事 メルマガ編集長 松本 優)
http://www.kmsj.org/archive/20120511photo.pdf

 

◆実践知のベストプラクティス研究部会「知の力日記帳」と内部統制セミナーのご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会事務局)

本学会の研究部会である『実践知のベストプラクティス研究部会』は、理
屈は何でも良い、何かしたい。 知の共有をしようと6人が集まりました。
知を共有する6人の縁を広げ、6人の経験知を徹底的に共有し、6つの視点
から「生きる」力を説き起こします。そしてその成果を「知の力日記帳」
というブログ経由で皆様に発表しております。

どなたもお気軽に。コメントをお待ちしています。
http://chinochikara.hatenablog.jp/

また、研究部会メンバーより内部統制セミナーのご案内です。
中堅・中小企業の業務の有効性・効率性をどう図るか?
経営全体を評価し、弱みを改善する内部統制評価について解説します。
自社への導入、クライアントの指導に使えます。
試験に合格すれば認定評価者資格も取得できます。
詳細については、URLをご覧下さい。http://www.icao.or.jp 


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<編集後記>
メルマガの内容についてのご意見、ご感想及びメールアドレスの変更などは
以下のアドレスにお願いします           (編集長 松本 優)

学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田 隆夫)
問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
TEL:03-3270-0020 E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp