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メールマガジン

No.63 2012年11月16日発行

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   日本ナレッジ・マネジメント学会メールマガジン 
   第63号  2012/11/16
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 編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局

□ 目 次
◆知の創造研究部会12月7日研究会開催のご案内
◆第4回ナレッジマネジメント講演会の概要報告
◆第4回ナレッジマネジメント講演会参加記
◆東海部会企業調査プロジェクト研究発表会の報告
◆書籍「ゼロから学ぶスマート革命」発行のお知らせと推薦 
◆『ナレッジ・マネジメント研究年報』第12号の投稿募集のお知らせ

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◆知の創造研究部会12月7日研究会開催のご案内
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事・知の創造研究部会長 植木英雄)

 第22回研究会を下記の要領で行ないますので、ご参集願います。

 今回は、先ず第一報告として、日頃より産学官連携プログラムに取り組んで
おられる安部会員からSECI応用モデルを元にした,行政職員や企業従業員の知
の創造や自己変革を促進する試みについて中間的なご報告をして頂きます。
第二報告では、日本アイ・ビー・エムの林、椙村両会員から10月にワシントン
D.C.で開催されたKMWORLD 2012に参加された概要と体験談について報告して頂
きます。お二人それぞれの視点から見た発表大会のレビューや双方向でのディ
スカッションの話題・論点、および主要な製品紹介のブース等について最新の
情報を報告して頂きます。
 
 それぞれの発表後に、参加者の皆さんとの質疑や意見交換などの場を設けた
いと思います。また、時節柄終了後に忘年会を行います。

【研究会の要領】
日時:12月7日(金曜)午後6:00-8:30分(会場受付午後5:50?)
場所:大手町ビル5階533号室 (東京経済大学葵友会サテライト室)
    (地下鉄大手町駅ビル)
報告者とテーマ:
(1)「SECI応用モデルによる知の創造と自己変革の促進」
   安部博文 会員(電気通信大学)
(2)「KMWORLD 2012 大会の参加・体験談について」
   林 弘夫・椙村茉莉子 会員(日本アイ・ビー・エム)
 
参加費:無料(一般・会員参加者は会場・資料の準備上、11月30日までに部会
    長宛てに下記のフォーマットで出欠をメールで返信願います。)

第22回知の創造研究会(12月7日)の出欠ご連絡のお願い:
************************フォーマット************************
第22回研究会:   参加_ 欠席_(該当欄に○を記入、又は削除)
忘年会(会費4千円):参加_ 欠席_(該当欄に○を記入、又は削除)
氏名:
所属:
連絡先:
************************************************************
 それでは、次回12月7日の研究会への奮ってのご参加をお待ちしております。

植木英雄 (東京経済大学教授)

 

◆第4回ナレッジマネジメント講演会の概要報告
(多様性研究部会 部会長 澤谷 みち子)

 今回のナレッジマネジメント学会講演会は、多様性研究部会の拡大版として
実施した。多様性研究部会では今年度のテーマをグローバルという視点で多様
性を研究している。本田技研工業(株)で都合23年の海外勤務をされた竹村氏
の視点は様々な意味で新たなナレッジに気づく場となった。

1.ホンダスピリッツ
 MRホンダのチョーク事件
 最初のスライドは本田宗一郎氏が作業着で床に図面を書いている写真だった。
 竹村氏が若かったとき、宗一郎氏の現場巡回の際に、一部のラインに不具合
があったという。自部門の責任ではなかったので「理由は◯◯の不具合」と伝
えたところ、いきなりカミナリが落ちたという。「自分の仕事はうまく行って
いる、悪いのは◯◯課だ」という発想からは、何も工夫は生まれてこない。ほ
かの部門の不具合でも、一緒に考えて改善する事で良い製品をお客様に届ける
事が出来る。お客様の視点に立てば、どこの部門かという事に意味は無い。そ
して、どんな時も具体的に図面を床に書いて、技術者とディスカッションする
のが宗一郎さんのマネジメントだったという。

ホンダ道場 「気づきと発見」
(1)自分の仕事の意味、価値を考える
 仕事=溶接する事ではない。お客様の命を預かる、安全な車を作る事。
(2)自分で自分の仕事の範囲を決めない
 全体を見る力、境界を越えて仕事をする。
(3)アイディアを出せ! チャレンジせよ!
 目的、目標意識がアイディアを生み、スピードを造る。
(4)自分だけでは仕事は解決しない.出来ない。
 自分の「解」を相手が持っている。相手の「解」を自分が持っている。
(5)これこそが人間尊重だ
 宗一郎さん:台頭に自分の考え、アイディアをぶつける
 お互いを認め合い、足らざるところを補い合う。
(6)全ての原点は現場にある
 現場、現物、現実  三現主義

2.ホンダ道場 ホンダのDNA
 ・時間とアイディアを大切にする
 ・得手に帆上げて
 ・脳あるタカは爪を出せ
 ・自分の匂いのついた糞をしろ
 ・調和のとれた仕事の流れを造る
 ・会社のために働くな、自分のために働け
 ・「差」ではなく「違い」を出す
 ・失敗を恐れたらチャレンジは出来ない
 ・製品に対してはあくまで親切であれ
 ・夢と時代の要請に応える
 ・同じ苦労をするなら、先にした方が良い

3.グローバル思考の視点
(1)オープン Open mind
 開かれた扉、相互理解、良い選択決定、対等姿勢である
 偏見、固定概念を捨てる
 視点を自ら作る
 意見の違いを大事にする
 横のコミュニケーションが大切

(2)ソーシャルマインド Social mind
 現地の従業員にとって生きがいを感ずる企業にする
 人、もの、金の現地化。その国の強みを出す。その地、場の一員である。
 地域から受け入れられる、社会に関わる気持ち

(3)レスペクト(人間尊重)Respect for Humanity
 相手を尊重する。
 とことん議論する
 自主性を持つ、自己意見を持つ、自分を表現できる
 相手を良く聴く

4.グローバル思行の習慣をつける
(1)得意分野にフォーカスする
 気づく事、知る事から始まる
 「差」ではなく、「違い」を出す。

(2)自己主張をきちんとする
 報・連・相で磨く
 自己主張は双方向

(3)対等意識を持つ
 日本人は対等が苦手
 生意気、経験も無いのに、固定概念が邪魔する
 ひとりの人間として考える、あくまで対等
 相手を受け入れる.意見は意見として。意見が違うのは当たり前。
 自分の枠を超えていく。個境を超える。

(4)視点を造る
 バルコニーマネジメント
 一つ上の立場から見ると、広い世界が見えてくる。

 全体を通して人間への深い共感があると感じました。人を固定概念で見ない。
常に対等の関係である事は、実は国は異なってもイキイキとした職場には共通
する条件です。そうした意味では、ホンダイズムが浸透している会社である点
が、グローバルに展開した時に強い共通理念として生きているのだと実感しま
した。

●アンケート結果の報告を以下のURLに掲載いたしました。(事務局)
http://www.kmsj.org/archive/20121010questionnaire.pdf

●当日の写真です。(事務局)
http://www.kmsj.org/archive/20121010photo.pdf

 

◆第4回ナレッジマネジメント講演会参加記 竹村英雄氏の講演「今、なぜ
グローバル思行が求められるのか。グローバル思行を整える」を聞いて
(多様性研究部会会員 3Sコーチング代表 岡本美津子)

 10月10日、19:00より、ちよだプラットフォームスクウェアにて竹村英雄氏
(NPO法人 顧客ロイヤリティ協会理事、元アメリカ本田副社長)を講師にお
迎えし、「今、なぜグローバル思行が求められるのか。グローバル思行を整
える」を表題に約2時間のご講演をお聞きしました。
 
 氏は、1966年に本田技研工業株式会社に入社され2006年に「卒業」されるま
での間に、北米そしてヨーロッパで通算23年を海外で過ごされました。
 その間の貴重なご経験に基づくお話でしたが、ホンダイズムと基本理念が、
社員各層そしてグローバルにおいても浸透し、ホンダのDNAとなって行動に反
映されていることが講演全般を通し伝えられました。特に本田宗一郎氏自身の
「こだわり」の伝え方が、その指導を直接に受けた竹村氏から聴くことのでき
た貴重な機会でした。

 本講演では、ホンダイズムの内の次の5項目が例と共に紹介されましたが、
これらが単なる「掛け声」でなく実践されていることが、現在のHondaの力の
一つとなっていると感じました。
-- 世のため人のため、自分達が何かできることはないか
-- 差ではなく違いを活かせ
-- 能ある鷹は爪を誇示せよ
-- 技術の前ではみな平等だ 問題はアイデアの中身だ
-- アイデアを出して大いに遊ぶ

 本田宗一郎氏の現場での「大目玉」それに続くチョークを使い実際に即時に
やるべき事を示す姿で人は大きく育つ。氏自身が20代でのこの経験/気づきが
仕事への取り組み方を変えることとなる。「本田宗一郎さんは目的達成に体当
たり、真剣, 近づいてくる対等に自分の考え、アイデアをぶちつける、対等
姿勢、お互いを認め合い、たらざる所を補い合う」が特に印象に残ります。

 Hondaは、個の尊重をすると共に、チームの力の重要性も兼ね備えているこ
とが氏の講演から学ぶことができました。「自分だけでは仕事は解決しない、
出来ない、自分の『解』を相手が持っている。相手の『解』を自分が持ってい
る。個 境を超えていく。」は、様々な関係性を語る際に必要な観点であると
感じました。
 最後に示された「仕事の意味を高次から捉えることで、行う仕事への姿勢が
変わる。目に見えるものではなく本質を見つける視点を持つ」ことは、我々一
人ひとりにとって、働く場、形態が変わろうとも常に持つべき視点であること
と捉え共感しました。

 講演会の後、引き続き行われた懇親会でも氏のご経験に基づく示唆に富むお
言葉を教えて頂き有意義な一時となりました。

 以上、竹村氏への感謝と共にご講演の報告(感想)とさせて頂きます。

 

◆東海部会企業調査プロジェクト研究発表会の報告
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事・東海部会座長 大西幹弘)

 東海部会では10月15日(月)に企業調査プロジェクトの研究発表会をアタック
スグループ名古屋事務所会議室にて行いました。この企業調査プロジェクトは
企業活動の実態に即したナレッジ・マネジメント理論の構築、およびナレッジ
の企業業績に占める意味・役割の検討という2つの課題を果たすために、2004
年6月にスタートした中部企業のケーススタディで、これまでのダイセキ、武
蔵精密工業、シイエム・シイ、プロトコーポレーションに引き続き、今回は陸
運業界で異彩を放つトランコムを取り上げました。

 トランコムは名古屋市東区に本社を構え、東証2部・名証2部に上場、売上高
は直近(2012年3月期)で815億円、営業利益38億円、自己資本比率52.3%、従業
員数約6300名(臨時従業員を含む)を擁する陸運企業です。今回、東海部会が
調査対象に取り上げた理由は、同社の陸運業界でのずば抜けた成長性と収益性
に注目したからです。過去16年間(1996/3?2012/3)で陸運業界全体では売上
高が1.3倍しか伸びなかったのに対し、トランコムは8.9倍の売上高増加を示し
ています。収益性について言えば、本業の収益性を示す売上高営業利益率で、
同期間を通じ、トランコムは常に業界平均を2から3%ポイント程度上回ってい
ます。

 昨年10月にトランコムを調査対象企業として選定した後、東海部会では2回
の企画会議を通じ、同社のプロフィールや業績推移、沿革、事業セグメント等
について、決算短信や有価証券報告書、新聞記事検索等の公開情報を用い調査
を行いました。これら公開情報の分析・検討から同社の高成長性と高収益性の
根拠の一端が明らかになるとともに、幾つか確認したい点も出てきました。そ
こでトランコム様に東海部会としてのインタビューをお願いし、暖かく受け入
れて頂いた次第です。

 最初のインタビューは本年2月14日にトランコム本社会議室にて行いました。
この席には多忙な時間を縫って同社の武部会長様が御出席くださり、予定時間
を2時間ほど上回る大変熱のこもった実りの多いインタビューの機会を与えて
下さいました。次いで6月12日には同社静岡ロジスティクスセンターにて、
「ロジスティクスマネジメント事業」の現場を、また6月19日には同社名古屋
情報センターにて「物流情報サービス事業」の現場を、それぞれ見学させて頂
き、各責任者の方から事業概要の説明を頂くとともに質疑応答も行って頂きま
した。

 以上のプロセスを経て10月15日の研究発表会を迎えることとなったわけです。
研究発表会の様子は東海部会のホームページ http://www.kmsj.org/tokai/
御覧下さい。発表の内容については、近いうちに同HP等を通じて公開する予定
です。

 

◆書籍「ゼロから学ぶスマート革命」発行のお知らせと推薦 
(日本ナレッジ・マネジメント学会理事 メルマガ編集長 松本 優)

著者:山崎秀夫「ゼロから学ぶスマート革命」中央経済社2012年11月14日発行
単行本:240頁 定価:1,680円(税込)
ISBN-10: 4502464406 ISBN-13: 978-4502464409  

 この本は、本学会の山崎秀夫専務理事(野村総研)が、本年3月の本学会年
次総会での発表内容と、3か月にわたり掲載されたメルマガでの発表内容など
を基に、書籍に纏められたものです。ここに学会員の会皆様にご紹介し、ご一
読をお勧めします。内容は以下の通りです。著者ご本人に直々に書いていただ
きました。

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 「一人一台のパソコンを活用する時代」が終焉し、「一人が七台のスマート
機器を使い分けるポストPCコンピューティングの時代(総務省の言うスマー
ト革命時代)」が到来しています。そこにおいてはパソコン時代にインターネ
ット経済を支えた広告売り上げの重要性が大幅に低下すると予測されています。
そうした中、開放性を重視していたインターネット経済が閉鎖的になるなど大
きくエコシステムが変化します。

 書籍の内容は、?モノ支配論理からサービス支配論理への展開と言うビジネ
スモデルの変化とイノベーションの視点 ?新しいコジンコンピューティング
の形と言うライフススタイル視点の二点からスマート革命を纏めたものです。

 昨今の国内家電の大幅赤字=国内家電崩壊の原因は、サービス支配論理の遅
れにあると言う見方が米国では支配的です。
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★「ゼロから学ぶスマート革命」
以下のURLに本の写真や詳細情報があります。ご購入いただいた後は是非感想
(カスタマーレビュー)の投稿もよろしくお願いします。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E9%9D%A9%E5%91%BD-%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E7%A7%80%E5%A4%AB/dp/4502464406

 尚、書籍の内容の一部に関しては、本学会に対する日経BP社とのインタ
ビューで説明されています。
その内容が、以下のURL及び日経ビジネス(2012年11月9日)に載っています。
“スマート”時代は前向きな人ほど生きやすい”
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20121108/239211/?rt=nocnt


●これは「ゼロから学ぶスマート革命」の予告編ともいえるものですが、筆者
は目からうろこどころではない大ショックを受けました。早く本誌を読みたい
と思いました。
パソコンについていけない人を「デジタルデバイド」といいましたが、これか
らはスマート機器が使いこなせないと「スマートデバイド」ですかね。「スマ
ートデバイド」にならないようにしなければ…。
皆さんもこの予告編をみてぜひ「ゼロから学ぶスマート革命」をご一読ください。
 (以上 松本 優)

 

◆『ナレッジ・マネジメント研究年報』第12号の投稿募集のお知らせ
(『ナレッジ・マネジメント研究年報』 編集委員長 植木英雄)

『ナレッジ・マネジメント研究年報』第12号の投稿(論文および研究ノート)
の募集を2012年11月30日(金)まで延期いたします。

 投稿を希望される方は大至急、投稿の意思と題名を編集委員長までメールで
お知らせ願います。(編集計画の参考にさせていただきます。)
投稿原稿は最近年の年次大会、研究部会等の発表者以外でも投稿できます。

 なお、投稿原稿は投稿規程と執筆要項(学会ホームページリンク先に掲載)
に基づき、投稿原稿とメディアを学会事務局研究年報編集委員会宛てに送付
してください。

 会員の皆さんの奮っての投稿をお待ちしております。
「ナレッジ・マネジメント研究年報」投稿規定
http://www.kmsj.org/news/nenpou_kitei.pdf
「ナレッジ・マネジメント研究年報」執筆要項
http://www.kmsj.org/news/nenpou_youkou.pdf

連絡先:研究年報編集委員長 植木英雄 E-Mail: h-21ueki@tku.ac.jp
送付先:日本ナレッジ・マネジメント学会事務局 研究年報編集委員会 宛
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町3-1-10田中ビル4階


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<編集後記>
メルマガの内容についてのご意見、ご感想及びメールアドレスの変更などは
以下のアドレスにお願いします           (編集長 松本 優)

学会アドレス:kms@gc4.so-net.ne.jp
編集・発行:日本ナレッジ・マネジメント学会(KMSJ)事務局(森田 隆夫)
問合先 日本ナレッジ・マネジメント学会事務局
TEL:03-3270-0020 E-Mail:kms@gc4.so-net.ne.jp